南米ベネズエラの中部を東西に流れるオリノコ川の北岸流域に原油産地「オリノコベルト」が広がる。高さ約20メートルの石油掘削装置「リグ」が点在するが、多くは稼働していない。オリノコベルトは2000年ごろ、ベネズエラの主力原油産地になった。しかし今、繁栄の面影はない。
「数年前から資金不足で多くのリグが停止した。仕事もあまりない。警備するためだけに作業員が張り付いているリグもある」。オリノコベルトのフニン地区でリグのメンテナンスに携わる国営石油会社PDVSA職員、ヘラルド・ディアスさん(36)が話した。
地元メディアなどによると、オリノコベルトを含め全国で100基以上あったリグのうち、稼働しているのは35基だけだ。かつて日量300万バレルを超えたベネズエラの原油生産量は17年に191万バレルに減少した。今年1~3月は約30年ぶりの低水準となる154万バレルに激減、年末には100万バレルを下回るとの予測もある。
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