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択捉ビザなし訪問

急速に進むロシア化 元島民に焦り

 北海道にとって悲願の北方領土返還。日本政府が領土問題の前進に有効と位置づける北方領土での共同経済活動を巡り、5月の日露首脳会談で今夏の民間調査団派遣に合意し、事業採算性を調査することになった。しかし、今年度の「ビザなし交流」の日本側訪問団第1陣に同行し、訪問した択捉島はロシア政府主導の定住策や開発により、ロシア化が急速に進んでおり、返還に向けた道筋は見えない。

 共同経済活動で日露が優先的に取り組む5分野のうち、海産物養殖と観光について、訪問団はすでにロシア側の手で順調に進んでいる様子を目の当たりにした。訪れた択捉島紗那(しゃな)のサケマスふ化場は2128平方メートルの広大な敷地で1億尾をふ化できる巨大設備。国立だが、北方領土最大企業のギドロストロイが運営している。

 2006年、別飛(べっとぶ)に完成したギ社系列会社が運営する水産加工場は1800トンの加工品を収容できる冷蔵施設があり、年間2000トンのイクラの加工が可能。近年はイワシ人気が高く、同社は色丹島でイワシ加工設備を導入したという。

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