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映画

「母 小林多喜二の母の物語」 国に息子奪われた苦悩 山田監督、舞台あいさつ 30日・金沢 /石川

 「蟹工船」で知られるプロレタリア文学作家、小林多喜二の母セキの生涯を描いた映画「母 小林多喜二の母の物語」の上映会が30日、金沢市香林坊1の県教育会館で行われる。戦前の思想弾圧の手段とされた治安維持法下で投獄され、拷問死した多喜二。メガホンを取った山田火砂子監督(86)は「一番悲しい思いをするのは母。育てた子どもを不幸にさせるのが戦争だと伝えたい」と話している。【岩壁峻】

     映画は、三浦綾子の小説「母」が原作。秋田県の貧しい家に生まれたセキは15歳で嫁ぎ、多喜二ら3男3女を産んだ。労働者に焦点を当てた小説を発表した多喜二は特高警察にとらわれ29歳で虐殺されるが、セキは「息子が悪いことをするわけがない」と信じ続けた。112分の作品は、国家に命を奪われた母の苦悩を映し出す。セキは寺島しのぶさんが演じる。

     映画は昨年完成し、全国各地で順次、自主上映されている。同じ年には「治安維持法を想起させる」と指摘される「共謀罪」法が成立。思想統制が行き着く先には、「戦争」の2文字がちらつく。山田監督自身は、1945年5月25日の東京・山の手空襲に遭った。戦前の言論統制が生んだ悲劇を取り上げることで、「映画に反戦の意味を込めた」と話す。

     今回は「母」の前作で、内藤剛志さん主演の「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」も上映。スケジュールは、午前10時半「母」▽午後2時「望郷の鐘」▽午後6時半「母」。各回前売り1200円、当日1500円。当日は、各回上映前に山田監督が舞台あいさつする。問い合わせは製作会社の現代ぷろだくしょん(03・5332・3991)まで。

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