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「万葉古道」を尋ねて

交流・別れ・流浪/22 大和下市・桃花の里/上 修験道生んだ聖なる山々 /奈良

吉野山登山口だった奈良県下市町の秋野川沿いの谷には、今も「桃花里」をほうふつさせる光景が見られる=2017年4月、栗栖健撮影

 古い時代から山岳修行の場だった金剛山(1125メートル)、葛城山(960メートル)の両山をかつては「葛木山」と呼んだ。行基(668~749年)が修行し、奈良時代の基本的史料「続日本紀」には、修験道の祖とされる役行者も「葛木山に住」んだとの記述がある。

 五條市の金剛山のふもとからは南に雄大な紀伊山地の山々を望める。“近畿の屋根”弥山(1895メートル)、八剣山(1915メートル)。その北の山上ケ岳(1719メートル)頂上では奈良時代の銭貨「和同開珎」などが出土している。修行僧らが残した物だ。その後の10世紀中ごろ~11世紀、日本伝統の山岳宗教に仏教、道教などが加わって成立した修験道の根本道場・大峯山だ。

 万葉集にある「み吉野の御金(みかね)の岳に間なくぞ(絶え間なく) 雨は降るといふ 時じくそ(休みなく) 雪は降るといふ」(巻十三 3293)という歌は、当時の人の吉野の山々の印象だろう。

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