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ロシアW杯

受けたファウル10回 狙われたネイマール

【ブラジル-スイス】ピッチに倒れるブラジルのネイマール=AP

 何度、ピッチに倒れたことか。ブラジルがスイスから受けたファウルは19。このうち10がネイマールに集中した。

     献身的な守備が持ち味のリヒトシュタイナーに張り付かれ、ネイマールの左サイドのドリブルは破壊力をそがれた。終盤にマルセロの縦パスを受けてゴールに迫った場面でも、スイスの防御の網にかかり決定打にできなかった。相手の激しいチャージは、ブラジルに危険な位置でFKを与えることを承知の上でのもの。ブラジルでプレースキックを蹴るのはネイマールであるだけに、二重の屈辱といえる。

     今季、バルセロナ(スペイン)からパリ・サンジェルマン(フランス)に新天地を求めた。メッシ(アルゼンチン)が全ての中心だったバルセロナと異なりプレーの選択肢は増えた。だが、個の力で打開できなければ熱くなって相手に挑みかかる姿は以前のままだ。

     母国ブラジルが舞台の前回大会は、準々決勝で悪質なファウルを受けて腰椎(ようつい)を骨折。その後は出場できず、エースを欠いたチームは次戦でドイツに1-7で屈した。

     今冬には右足も骨折し、復帰が危ぶまれた。今月3日のクロアチア戦で代表に返り咲き「チームに加わることができて満足している。我々は優勝に値するチームだと思う」と雪辱への固い決意を語った。

     初戦を終えたブラジルは、ネイマールが間に合った安心感と、勝利を逃した不安感がない交ぜとなった。4大会ぶりの頂点を狙うW杯は、消化不良の中で幕を開けた。【大谷津統一】

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