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SUNDAY LIBRARY

村松 友視・評『万引き家族』『バー「サンボア」の百年』

自ら“選んだ”仮構の絆がかもす独特の香り、色合い、味わい

◆『万引き家族』是枝裕和・著(宝島社/税別1300円)

◆『バー「サンボア」の百年』新谷尚人・著(白水社/税別2000円)

 映画として大輪の花を咲かせた樹の地下に、これほど精緻な小説的けしきのしたたかさ、怪しさ、妖しさ、切なさ、儚(はか)なさをかもし出す根源が縦横に張りめぐらされていようとは……。その小説の手応えに、私はおだやかに呑み込まれたままの状態だ。ノベライゼーションとは、映画やテレビの脚本の小説化を指す言葉なのだろうが、この作品にその位置づけでは爪がかからない。

 著者是枝裕和(これえだひろかず)氏の目や頭や心や皮膚に突き刺さった幾多の棘(とげ)としての人物、場…

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