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建築家の平田晃久さん(46)が建築界に感銘を与えた設計者に贈られる第31回村野藤吾賞(村野藤吾記念会主催)を受賞した。東京・乃木坂のTOTOギャラリー・間(03・3402・1010)で個展も開催中だ。人間の多様な活動を受け止める、柔軟性に富んだ空間が注目されている。
村野賞の対象は昨春開館した群馬の太田市美術館・図書館。駅前に位置し、大小五つの箱の周囲をスロープが取り巻く構造を持つ。街路の延長のように歩き回ったりくつろいだりできる空間が人気を呼び、利用者は既に40万人を突破。授賞は「社会を巻き込んでいく推進力」(記念会代表の建築家、古谷誠章さん)などが評価された。
伊東豊雄建築設計事務所を経て2005年に独立。住宅や商業施設を手掛けてきたが、公共建築は同館が初めて。東日本大震災後に被災地で集会所をつくった経験から市民とワークショップを重ね、美術館と図書館がとぐろを巻くように交じり合うユニークな構成を最終的に決めた。
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