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美の庭

クラシックアコーディオン・松原智美 研究のたまもの、音色に余韻

クラシックアコーディオン奏者の松原智美=大阪市中央区で、田中博子撮影

 郷愁を誘うアコーディオンの音色にひかれる人は少なくないはず。国内では数少ないクラシックアコーディオン奏者の松原智美は、大阪市中心部にある自宅マンションに練習室兼レッスン室を構える。「母が趣味で弾いていたので幼い頃からアコーディオンに触れていました。まさかその道に進むとは思わなかったけど」とほほ笑む。

     単身者向けマンションのため、入居時の契約で練習できるのは昼間のみ。隣室と接する壁には吸音ボードなどを二重にはって防音をしている。

     クラシックアコーディオンは通常のアコーディオンより音域が広く、両手とも5オクターブ以上ある。「楽器内部に空気を送って金属製のリードを震わせると音が出る。オルガンやハーモニカと同じです」。両手でボタンを操作し、左手はさらに蛇腹を動かして空気を送り込み、楽器上部などにあるスイッチをあごや手で切り替えて音色を変える。

     大阪府和泉市出身。高校までは楽しくアコーディオンを弾いていたが、海外に出たいという気持ちが高まり渡仏。5年間本格的に学んだ後、独の芸術大に留学して2011年に帰国した。

     アコーディオンの曲だけでなく、クラシックのピアノ曲も演奏する。アコーディオンはボタンから指を離すとすぐに音が消えるため、ドビュッシーのようなピアノのペダルを駆使して響きを楽しむ音楽には向かない。「アコーディオン向きなのはバロック。でもロマン派も弾きたいので、ボタンの操作や蛇腹の扱いを研究して余韻が残るよう工夫しています」と語る。

     今春、発表したデビュー盤「ひとひらの水彩in Watercolors」(ワオンレコード)にはモーツァルトから細川俊夫まで幅広く収録した。年に1回、自主企画のコンサートを続けている。「集客は大変だけど、技術向上のためにも楽器について知ってもらうためにも続けたい」と語った。23日午後2時、島之内教会(大阪市中央区)で発売記念コンサートを開く。【田中博子】

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