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大阪震度6弱

地震波「極短周期」 家倒壊は少なく

地震波の周期と揺れの強さ

 大阪府北部で18日発生したマグニチュード(M)6.1の地震では、広い範囲で震度5弱~6弱の強い揺れを観測したが、これまで家屋倒壊による死傷者は確認されていない。専門家は今回の地震の特徴として、地震波の周期が、家屋よりもブロック塀や家具などを倒しやすい「極(ごく)短周期」だったと指摘している。

 地震の規模を示すマグニチュードが大きく、表層の地盤が緩いほど周期の長い地震波が出やすい。木造家屋や中低層マンションが共振して倒壊しやすいのは1~2秒周期の地震波で、多くの建物被害が出た1995年の阪神大震災(M7.3)や2016年の熊本地震(同)でみられた。

 一方、周期が0.5秒以下の「極短周期」の地震波の場合、家屋は倒壊しにくいが、屋根瓦をずらす▽ブロック塀や家具を倒す▽水道やガスなどの配管を壊す--といった被害が起きやすい。

 境有紀・筑波大教授(地震防災工学)が防災科学技術研究所などの観測データから今回の地震波を分析したところ、主に観測されたのは極短周期で、1~2秒周期の地震波は阪神大震災や熊本地震と比べて非常に少なかった。境教授によると、M6.1程度の地震では極短周期が出やすいという。

 最大震度6弱を観測した大阪市内では20日現在、家屋76棟が一部損壊したが、全半壊は確認されていない。同じく6弱だった大阪府箕面市では男女6人が骨折や打撲などのけがをしたが、本棚やヒーターが倒れるなど全員が自宅内での負傷だった。一方、亡くなった5人のうち2人は倒壊したブロック塀の下敷きに、3人は家屋内で家具や書籍などの下敷きになった。

 福和伸夫・名古屋大教授(地震防災)は「余震はしばらく続くと考えてほしい。次の地震に備えて、今からでも自宅の家具が転倒しないよう対策をして、室内の安全を確保すべきだ。通勤・通学路のブロック塀が安全に設置されているかも確認が必要だ」と指摘する。【渡辺諒、鳥井真平、阿部周一】

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