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「ゲッベルスと私」 全体主義描いた映画、続々公開 同じ過ちを犯さぬために

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映画「ゲッベルスと私」の一場面=(C)2016 BLACKBOX FILM & MEDIENPRODUKTION GMBH
映画「ゲッベルスと私」の一場面=(C)2016 BLACKBOX FILM & MEDIENPRODUKTION GMBH

 今の政治、そして人々の心の有りようが第二次大戦前の1930年代に似ている--。そんな危機感を抱いた映画人の作品が相次いで公開される。もし、自分が当時生きていたら抵抗しただろうか。3本の映画から、国家に翻弄(ほんろう)される個人、差別、そして時代の空気を考えた。【藤原章生】

 ユダヤ人憎悪をあおったナチス・ドイツ宣伝相の秘書だった女性の証言が胸をえぐる。ブルンヒルデ・ポムゼルの独白でつづるモノクロのドキュメンタリー映画「ゲッベルスと私」が8月3日まで東京・神保町の岩波ホールで上映されている。

 106歳まで生きた彼女は撮影時、103歳。よくぞここまで生きたと感嘆させられる、しわと輝く地肌は美しいオブジェのようだ。ナレーションはなく、見る者は彼女の言葉を反すうし、そこに矛盾や利己を見いだす。そして自分たちも彼女と同じではないかと思わされる。

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