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中朝首脳会談

中国、北朝鮮支援示唆 制裁緩和に先立ち

 【北京・河津啓介】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は20日、2日間の訪中日程を終えて帰国した。金委員長は同日、北京市内で農業や地下鉄の関連施設を視察した。中国側は北朝鮮に対する制裁緩和前に独自支援に動く可能性を示唆した。金委員長は2日連続で習近平国家主席と会談。米朝首脳会談を果たした北朝鮮が、対米交渉と経済立て直しで中国との連携を強める姿勢が一層鮮明になった。

     中国外務省の耿爽(こうそう)副報道局長は20日の定例記者会見で、北朝鮮への経済支援について「国連安全保障理事会の(制裁)決議を厳格に履行する」としたうえで「友好的な隣国として国際義務に違反しない前提で、正常な交流と協力を保持する」と述べた。制裁緩和を待たずに支援が可能との立場を示した形だ。

     中国国営新華社通信によると、金委員長は20日、農業研究施設や地下鉄を中心とする都市鉄道網の指揮センターを視察した。農業研究施設は5月に北朝鮮の友好視察団も訪問しており、北朝鮮が中国側に求める具体的な支援内容が浮かび上がったと言える。

     北朝鮮は国内向けにも中朝関係の緊密さを打ち出した。20日付の朝鮮労働党機関紙・労働新聞(電子版)は大小28枚もの写真を使って、19日に行われた今年3度目の中朝首脳会談を大々的に報道した。北朝鮮のメディアが金委員長の帰国前に報じるのは異例だ。

     中国外務省によると、金委員長は首脳会談で、習氏を「偉大な指導者」と呼んだ。他国の元首に対しては最上級の敬称と言える。

     習氏は20日も金委員長と会談し、非核化や経済発展での連携を約束した。ただ、習氏は北朝鮮が主張する段階的な非核化や制裁緩和そのものには直接言及しなかった。

     中国は米国との貿易戦争の瀬戸際にあり、北朝鮮カードで米国をけん制しつつも、決定的な対立は避ける微妙なかじ取りがうかがえた。

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