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東京五輪を目指す選手のリレーコラム「アスリート交差点2020」。柔道の阿部一二三、詩の兄妹▽卓球の伊藤美誠▽サッカーの大迫敬介▽バドミントンの奥原希望▽カヌーの羽根田卓也▽陸上の山県亮太▽ソフトボールの山田恵里▽競泳の渡辺一平――の各選手が競技へのこだわり、近況などを率直な言葉で伝えます。
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5月下旬の団体世界一を決めるユーバー杯(バンコク)で、日本は37年ぶりに優勝しました。自分より世界ランキング下位の選手との対戦が続きましたが、6戦6勝。昨秋の右膝の故障で調子を落としていましたが、自分らしい「詰め将棋」のような駆け引きのバドミントンを少しずつできるようになってきました。
以前はとにかく一生懸命拾って返すプレーでした。変わったのは、2015年に代表へ復帰した時です。当時の女子シングルス担当だった佐藤翔治コーチの「世界では、ただ拾っているだけでは拾いきれない。自分から仕掛けて、相手のプレーを限定させないと厳しいよ」という言葉がきっかけでした。
156センチと小柄なこともあり、ベースが守備という点は変わりませんが、守備から仕掛けるようになりました。常に相手の狙いを考えた上で強打に対して、2、3手先まで考えて返球します。コースも軌道の高さもピンポイントで狙っています。
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