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高槻市教委

倒壊の塀、学校側が3年前に「危険性」指摘 

プール横の壁が倒れ、女児が挟まれた小学校=大阪府高槻市で2018年6月18日午前11時6分、久保玲撮影

市教委、職員の検査実施し「安全」と判断

 大阪府北部を中心に震度6弱を観測した地震で同府高槻市立寿栄(じゅえい)小のブロック塀が倒壊して女児が亡くなった事故で、高槻市教委は21日、学校側が3年前に外部からブロック塀の危険性を指摘されていたと明らかにした。市教委も学校側から報告を受けたが、職員による検査を実施して「安全」と判断。学校側の指摘は生かされなかった。

     市教委は21日夜、同校で非公開の保護者説明会を開催した。こうした経緯を説明した後、田中良美校長とともに記者会見した。

     市教委などによると、田中校長は2015年秋、外部から招いた防災に詳しいアドバイザーと一緒に校区内を巡回し、危険箇所を点検した。その際、アドバイザーは倒壊したブロック塀について「この壁は危ないかもしれない」と指摘した。

     田中校長は市教委に報告して検査を依頼。市教委学務課の職員が16年2月に壁をハンマーでたたく検査を実施したが、「安全」と判断し、学校側にも「問題なし」と伝えていた。当時の判断の根拠などについては、市教委は「確認したい」と説明した。

     アドバイザーの吉田亮一さん(60)は毎日新聞の取材に対し「書面でも学校に危険性を指摘した」と証言した。

     地震では、寿栄小のプールの外壁にあたるブロック塀が約40メートルにわたって通学路側に倒れ、登校中の同小4年、三宅璃奈(りな)さん(9)が下敷きになって死亡した。大阪府警が業務上過失致死容疑で捜査している。

     市教委はブロック塀について、基礎部分(高さ1.9メートル)にコンクリートブロック(1.6メートル)が積まれて計3.5メートルの高さがあり、建築基準法が定める基準(2.2メートル以下)に適合していなかったと認めている。浜田剛史市長も三宅さんの両親と面会し、「市に責任がある」と謝罪した。

     市は3年ごとに業者に依頼して定期点検を実施。17年1月に実施した定期点検結果の報告書について「業者の記憶が曖昧で、当時の安全状況を確認している」と説明していた。

     一方、保護者説明会の出席者からは不満の声が漏れた。2年生の男児を通わせる母親(37)は「もっと詰めて話をしてほしかった。納得がいかない」と話した。【池田一生、矢追健介、金志尚】

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