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憂楽帳

50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

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ビール党

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 そろそろビールがうまい季節だ。私が住むエジプトをはじめイスラム圏では飲酒を戒めるが、飲めないわけではない。キリスト教徒が営む酒屋に行けばビールやワインが手に入る。周囲のイスラム教徒の気分を害さないよう、外から見えない真っ黒な袋に「商品」を入れてくれる気遣いもうれしい。だが、かえってその黒い袋が目立ってしまうこともある。

 以前、「ビール王国」ドイツに勤務していた時のこと。ロシアのプーチン大統領(65)がまだ30代の頃に通ったという旧東独ドレスデンのバーに行ってみた。プーチン氏は東西冷戦期、この町に旧ソ連の国家保安委員会(KGB)の情報員として赴任していた。当時を知るドイツ人は「ウオッカやワインではなく、彼はビールが何より好きだった」と振り返る。

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