南スーダン

幼い命脅かす飢え 100万人の子供に危機

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 内戦が続く南スーダン。首都ジュバにある国内唯一の子供病院で4月下旬、1歳11カ月のメアリー・スティマちゃんがベッドに横たわっていた。急性栄養失調にかかり、体重は5600グラム。健康児の半分しかない。結核や肺炎も併発している。10日前に、母ローズ・ヤワさんに連れられて病院に来た。

 反政府勢力の兵士だった父親は、生後間もなく戦闘で亡くなった。ローズさんはメアリーちゃんと村はずれの茂みに身を潜め、栽培した豆の葉だけで細々と命をつないだ。母乳が出なくなるとメアリーちゃんはやせ細っていった。

 病院までは約60キロ。ローズさんは4日かけてその道のりを歩いた。「来月の誕生日までに笑えるかしら」。そう語りかけるローズさんにうなずくように、メアリーちゃんはまぶたをうっすらと開けた。しかしその2日後、息を引き取った。

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