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止まらない書店数の減少 このままでは寂しすぎる

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 手に取って本を選べる、街の中の「リアル書店」がどんどん姿を消している。

 東京・六本木の青山ブックセンターが、あすで38年の歴史に幕を下ろす。流行に敏感な立地で、2011年の震災前には午前5時まで営業していた。アートやサブカルチャー系に強く、ファンも多かった。「長年売り上げの減少が続いていた」というのが理由だ。

 今年2月には、東京・渋谷の代々木上原駅前で約40年間愛された「幸福書房」が看板を下ろした。

 個人経営で、元日をのぞく毎日、朝8時から深夜まで営業していた。地元に住む作家の林真理子さんが応援していた店だけに、閉店も話題になった。

 1996年をピークに長く続く出版不況のなか、書店を取り巻く環境は厳しさを増している。書店調査会社アルメディアによると、今年5月1日現在の全国の書店数は、前年比500店減の1万2026店。10年前に比べ3割近い減少だ。

 一方で伸長しているのが、電子出版市場だ。昨年は電子コミックの販売額が初めて紙を逆転した。

 さらに「リアル書店」を脅かすのが、アマゾンなどの「ネット書店」だ。欲しい本が指定した日時に配達され、確かに利便性は高い。

 とはいえ、本当に電子書籍とアマゾンだけでいいのか。

 仕事や学校帰りに、ふらっと立ち寄った書店で、何気なく手にした本との幸福な出合いを経験した人は少なくないだろう。うんちくたっぷりの店主との会話を楽しむのも、リアル書店ならではの充実した時間だ。書店がもたらすのは、そうした暮らしの潤いだ。

 中小書店の稼ぎ頭である雑誌やコミックの販売の不振など、経営的な問題はもちろんあるだろう。

 しかし、街にとって書店がどういう存在なのか、住民や自治体も、考える時にきているのではないか。

 米国では「デジタル疲れ」などで電子書籍の販売額が減り、紙の本の売り上げが回復しているという。発想とセンス次第で、リアル書店の活路はまだまだあるはずだ。

 駅前にあるのがファストフード店とコンビニエンスストア、パチンコ屋だけではあまりに寂しすぎる。

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