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ストーリー

若者たちの半世紀(その2止) 警官と活動家、死と生

半世紀近く逮捕を待ち続けた中村恒雄巡査の兄秀雄さん。新潟県警の同僚が描いた油絵が飾られた自宅に兄姉3人がそろうと「今ごろどんな家庭を築いていたかな」と弟の人なつっこい笑顔を思い出し、しのんできた=新潟県佐渡市で5月24日午後、竹内紀臣撮影

 

 ◆「渋谷暴動」の残影

 日曜日というのにデパートはシャッターを下ろし、ゴーストタウンのようだった。1971年11月14日、東京・渋谷。沖縄返還協定の批准を巡る国会審議は大詰めを迎えていた。「渋谷に大暴動を」。中核派は、米軍の駐留を認めたままでの返還に反対の声を上げ、武装蜂起を呼びかけていた。渋谷を占拠しようと結集した約5000人の学生たち。全国から応援派遣された機動隊員が大盾を構え厳戒態勢をとっていた。

 新潟県警OBの戸田勝紀さん(75)は当時28歳の巡査部長だった。「新潟中央小隊」の一員として、中村恒雄巡査(当時21歳)らと渋谷駅の北約1キロにある神山派出所の警備をしていた。午後3時20分ごろ、中核派を示す白いヘルメットの集団が現れた。地鳴りのような音を響かせ、渋谷駅へ向かう坂道を駆け下りてきた。

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