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(河出書房新社・1296円)
二○世紀最高の哲学者・ハイデガーの『存在と時間』が、「誰にもわかる」はずがない。のに、読んだらわかるではないか。唯野教授、もとい筒井康隆氏、恐るべしである。
存在はモノで、道具として配慮される。配慮するほうの現存在は、人間のこと。特別な存在だ、なぜなら死ぬから。ふだん忘れていても、死と向き合いなさい。死は経験できないが、死を先取りし、いつ死んでも当然だと覚悟…
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