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今週の本棚・本と人

『ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光』 著者・亀山郁夫さん

 ◆亀山郁夫(かめやま・いくお)さん

 (岩波書店・3564円)

20世紀の先鋭的音楽への関門

 「イジオチズム(ばかげている)!」

 うめき声とも叫び声ともつかぬ老人のロシア語が忘れられない。1994年6月、サンクトペテルブルクで、ショスタコーヴィチ(1906~75年)の音楽の実演を初めて聞いた時のこと。「熱狂的なファン」というロシアの詩人、マリーナ・ツヴェターエワの詩によるショスタコーヴィチの歌曲目当てに訪れるも、歌手がキャンセル。斜め前の老人が奇声を上げたのは、代わって演奏された室内楽が始まってすぐだった。

 「当時、僕はスターリン時代の研究を始めていました。だから老人の声を聞き、『スンブール(荒唐無稽(こ…

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