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沖縄慰霊の日

「辺野古移設、平和に逆行」翁長知事

沖縄全戦没者追悼式で平和宣言を読み上げるため、演壇に向かう翁長雄志知事=沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で2018年6月23日、野田武撮影

 73年前の沖縄戦などの犠牲者を悼む「慰霊の日」の23日、沖縄県内各地で追悼行事や慰霊祭があった。糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園では県など主催の「沖縄全戦没者追悼式」が営まれ、翁長雄志(おなが・たけし)知事は平和宣言で、政府が進める米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を「全く容認できない」と強く批判した。

 翁長知事は平和宣言で、今月12日にあった史上初の米朝首脳会談など東アジアの安全保障環境の変化に言及。「20年以上も前に合意した辺野古移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのか。沖縄の基地負担軽減ばかりでなく、アジアの緊張緩和の流れにも逆行している」と指摘した。

 翁長知事が平和宣言に辺野古移設問題を盛り込むのは就任以来4年連続。辺野古沿岸部の埋め立て予定区域への土砂投入が8月中旬に迫る中、「国民の皆さまには、沖縄の基地の現状や日米安全保障体制の在り方を真摯(しんし)に考えてほしい」と訴えた。

 追悼式には、翁長知事のほか、安倍晋三首相や遺族ら約5100人が参列し、正午に1分間黙とうした。

 安倍首相はあいさつで、沖縄の過重な米軍基地負担について「何としても変えていかなければならない」と述べ、負担軽減に努力する姿勢を示した。辺野古移設には今年も触れなかったが、追悼式後の記者団の取材に「普天間飛行場の一日も早い返還を実現するため、移設を進めていく。安全上の観点からも負担の軽減に資する」と強調した。

 糸満市伊原の「ひめゆりの塔」では、看護要員として沖縄戦に動員された生徒や教師計136人が犠牲になった「ひめゆり学徒隊」の慰霊祭が営まれた。同窓生や遺族ら約350人が73年前の卒業式で歌うはずだった「別れの曲(うた)」を涙ながらに斉唱した。

 沖縄では昨年9月、沖縄戦で住民83人が集団自決した読谷(よみたん)村の自然壕(ごう)「チビチリガマ」を県内の少年4人が荒らし、逮捕される事件が発生。戦争体験の風化が課題となっている。

 「ひめゆり平和祈念資料館」では今年4月、初めて戦後生まれの館長が就任した。元学徒で前館長の島袋淑子さん(90)は「先生や友人を奪った戦争を憎む気持ちは何年たっても消えない。若い職員が我々の思いを守ってくれると信じている」と非戦の思いが継承されることを願った。【遠藤孝康、宮城裕也】

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