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不幸な子どもの生まれない運動

神戸で振り返る集会 30日、脊髄性筋萎縮症の石地さん参加 /兵庫

「『不幸な子どもの生まれない運動』を知ってほしい」と語る石地かおるさん=神戸市兵庫区で、反橋希美撮影

 旧優生保護法(1948年~96年)に関連し、県が全国に先駆けて展開した「不幸な子どもの生まれない運動」を振り返る集会が30日午後1時半、神戸市中央区橘通3の市障害者福祉センターで開かれる。当日の発言者で、脊髄(せきずい)性筋萎縮症の石地かおるさん(50)=同市兵庫区=は「障害者は不幸との価値観を運動として根付かせた県の責任は重い」と訴える。

     運動は66年4月に始まった。その頃の県対策室の刊行物によると、重度心身障害児施設を視察した金井元彦知事(当時)が「笑うことも、はうことも忘れ、喜びを奪われた子どもたち」に「胸を痛め」たのが発端。障害児を「不幸な状態を背負った児」とし、精神障害者らへの強制不妊手術費を県で負担するなどした。対策室は障害者団体の抗議を受け、74年春に廃止された。

     石地さんは運動開始翌年の67年に新宮町(現たつの市)で生まれた。1歳半で病気が分かり「両親は複数の医師から『2人目は産まないように』と強く言われたようだ」。七つ下の妹に障害はなかったが、母親は幼い石地さんに「あんたを殺して私も死のうと思った」と何度も言って聞かせた。石地さんは「社会に浸透した空気が影響したのではないか」と見る。

     旧優生保護法については、不妊手術を強いられた当事者による訴訟や被害救済の議論が動き出した。一方、今春、新型出生前診断が本格導入されるなど「命の選別」の懸念は消えず、今も社会に「無意識のうちに人間の優劣をつける考え方」があると感じる。

     集会のタイトルは「『不幸な子どもの生まれない運動』は終わったのか?」。松永真純・大阪教育大非常勤講師による基調講演などがある。資料代500円。申し込み不要。定員130人。問い合わせは関西女性障害者ネットワーク(078・641・6618)。【反橋希美】

    〔神戸版〕

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