後半42分、西野朗監督が最後の交代カードを切った。MF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)の投入だ。「勝ちたい」。選手たちは監督のメッセージを読み取り、攻めた。最後まで勝ちにいく姿勢が、今の日本代表の勢いを象徴していた。
取られる。取り返す。一進一退の攻防の中で、日本は後半26分、主導権を握りつつありながら勝ち越された。直後にMF本田圭佑(パチューカ)とFW岡崎慎司(レスター)を送り込む。これが効いた。左からMF乾貴士(ベティス)がゴール前へとボールを出すと、岡崎が相手GKと接触してつぶれていた中央を過ぎ、遠いサイドでフリーだった本田が左足で同点ゴールを決めた。逃げ切れなかったセネガルのエースFWマネは言った。「日本は甘くない。認めざるを得ない」
長年、日本はサッカー界で「持たざる者」だった。高さ、パワー、スピード。単純な勝負では分が悪い。この日も惜しみないハードワークを前提に連係と組織でセネガルと渡り合った。それだけではない。接触プレーでも激しく競り合い、ここぞの場面はファウルになっても相手に絡んで抜かせない。「日本人では無理だろうと思われてきたアフリカ勢にガチンコ(真っ向勝負)で挑んだ」とDF昌子源(鹿島)。ハリルホジッチ前監督が言い…
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