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はやぶさ2

探査機「はやぶさ2」がリュウグウで試料を採取して持ち帰る6年の旅を完遂。分析や次のミッションを解説。

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はや2くん質問箱

試料採取に先立つ「爆撃」物は何だろう?

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 Q サンプリング(試料採取)に先立つ「爆撃」物は何だろう? (小惑星への)汚染を避けるための工夫を知りたい。絶妙な破壊程度が求められる射出速度(エネルギー?)の設定は事前に固定されるのか。射出時の反動を回避する仕組みは。真空環境、無重力環境、汚染回避など想像を超えたものなんでしょうね。(渋谷伸一・69歳)

 A サンプリングは3回まで行うことができますが、衝突装置というものを使って人工的なクレーターを作ってからのサンプリングは最後に行います。衝突装置は円筒形の箱のようなもので、これを探査機からゆっくり切り離します。ですから探査機の方には大きな反動はありません。衝突装置を切り離すと探査機は急いで小惑星の反対側に隠れます。すると衝突装置が数百メートル上空で爆発し、約2キログラムの銅の塊を秒速2キロに加速し、それが表面に衝突して人工的なクレーターをつくることになります。ですから銅は表面にぶつかって表面を汚染してしまうことになりますが、リュウグウのような小惑星表面には銅は存在しないと考えられ、小惑星固有の物質と区別できるので問題ありません。一方、銅を加速するための爆薬が表面を汚染する可能性がありますが、かなり上空で爆発するので、小惑星表面を汚染する量は少ないと考えています。


 探査機「はやぶさ2」の旅や機体のこと、小惑星リュウグウの素顔、太陽系探査のこれからなど、なんでもQ&Aを紹介します。「!」や「?」がいっぱい見つかるはずです。このコーナーは、日本惑星協会の「『はやぶさ2』どんなことでも質問 ” 箱 ”」から許可を得て転載しています。質問がある場合は、同協会のウェブサイトから投稿してください。

【はやぶさ2】

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