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SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『珈琲屋』大坊勝次、森光宗男・著

◆『珈琲屋』大坊勝次、森光宗男・著(新潮社/税別2500円)

 コーヒー豆を焙煎して、挽(ひ)いて、片手にネルフィルター、もう一方の手にポットを持って一杯ずつ淹(い)れて、お客に出す、という仕事に長年専念してきた、同じ1947年生まれの「珈琲屋」同士の対談集だ。東京は南青山で「大坊珈琲店」を営んでいた、大坊(だいぼう)勝次さんと、福岡「珈琲美美(びみ)」の店主だった森光(もりみつ)宗男さん。共通するところが多くあるから、濃く長く話し続けることができる。しかし、読み進めていくと、ずいぶん違うタイプのふたりだなと思いもする。

 たとえば、森光さんは熱心にコーヒー豆の産地を訪ねていて、大坊さんのことを対談中にも幾度も誘うけれど、大坊さんは固辞する。また、森光さんは「缶コーヒーやコンビニコーヒーの時代にも、ちゃんとこういう職人の世界があるのだというのは守りながら主張したい」と言う。その「主張」の声のトーンや大きさが大坊さんとは異なるのだな、と思う。とはいえ、意見の相違はあれども、どちらも、相手のことを言い負かそうとはしてい…

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