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県立中央病院

昨年度の時間外労働 3診療科で増加 「医師不足 運用では限界」 /茨城

 県立中央病院(笠間市鯉淵)で昨年度、勤務医の時間外労働が過労死ライン(月80時間)を超えた問題で、特に長時間労働が常態化している整形外科など3診療科の年間時間外労働が一昨年度より増加していたことが分かった。同病院では過労死ラインを超えた場合、業務量を減らすなど改善するよう診療科に求めているが、救急対応などは削減が難しく、関係者は「絶対的に医師数が足りない。現場の運用改善だけでは限界がある」と漏らす。【加藤栄】

     毎日新聞が情報公開請求で入手した2016、17年度の時間外労働に関する記録文書を比較して判明した。

     病院全体の勤務医数は1人減って130人に、年間の時間外労働(平均)は3時間増えて453時間だった。

     同病院の約30診療科のうち、17年度に過労死ラインを超える月があった勤務医23人の大半(13人)を占めた整形外科▽産婦人科▽循環器内科▽麻酔科--の4診療科で見ると、合計の勤務医数は37人で増減はなかった。

     一方、年間の時間外労働(平均)を見ると、整形外科700時間(前年度比75時間増)▽産婦人科502時間(同34時間減)▽循環器内科629時間(同44時間増)▽麻酔科502時間(同16時間増)--だった。

     同病院では、勤務医の時間外労働が過労死ラインを超えた場合、院長名の警告文書を各診療科の部長に出し、患者への説明など業務量を削減するよう改善を求めているという。しかし同病院は2次救急指定病院で、交通事故や出産などの、緊急手術が必要な急患も多い。こうした事態を専門とする整形外科や産婦人科などは、交代要員がいない場合、時間外勤務として対応することも多いという。また循環器内科は手術後の急変への警戒に時間を取られるという。

     関係者は「絶対的に医師が不足する中、忙しい診療科の時間外労働を削減するのはさらに難しい」と漏らす。

     大井川和彦知事は昨年8月、医師不足対策などを公約に初当選。今年2月には「県医師不足緊急対策行動宣言」を発表。今年度当初予算では22億7600万円を計上した。

     この問題について、大井川知事は今月19日の定例記者会見で、「医師数が不足している」と認めたうえで、「(患者への説明などの業務を他の職種に任せる)タスク・シフティングや振り替え休日の促進などを組み合わせ、労働時間の削減に向けた取り組みを進めていきたい」と話している。

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