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 なつバテ防止ぼうしにウナギのかばきをべる風習ふうしゅうがある「土用どよううし」。今年ことしは7がつ20はつかと8月1がつついたちです。ちきれないりたいんジャーたちが調しらべてみると、かばきは食卓しょくたくからとおくなりそうで……。【望月麻紀もちづきまき

ニホンウナギって?

 ウナギもくウナギの19しゅひとつです。日本にっぽんにはほかにオオウナギ、ニューギニアウナギもすんでいます。さかなには、マグロなどのうみにくらす海水魚かいすいぎょと、メダカなどのかわにくらす淡水魚たんすいぎょがいます。ニホンウナギはうみかわをまたにかけ、一生いっしょうをすごします。

 くわしい生態せいたいはまだよくかっていませんが、最近さいきん研究けんきゅうで、グアムとうちかい、マリアナ諸島しょとう西側にしがわ産卵場所さんらんばしょとみられています。たまごからかえった仔魚しぎょ黒潮くろしおばれる海流かいりゅうり、稚魚ちぎょとなって日本にっぽん沿岸えんがんあらわれます。かわいけなどで成長せいちょうし、5~15ねんほどすると、産卵さんらんへと旅立たびだちます。

つきあいも、なが~い?

 縄文時代じょうもんじだい弥生やよいだい遺跡いせきから、ウナギのほね出土しゅつどしました。いまつたわる最古さいこ和歌集わかしゅう万葉集まんようしゅう」にも大伴家持おおとものやかもちうた石麻呂いしまろ吾物申われものもうす 夏痩なつやせにしといふうものぞ 鰻漁うなぎいさめ」などが登場とうじょうします。やせた老人ろうじん石麻呂いしまろにウナギをすすめるです。

 ちかくのかわにウナギがすみ、それをってべる、といういまよりもっと身近みぢか存在そんざいでした。るために、それぞれの地域ちいき漁法ぎょほう漁具ぎょぐされ、明治時代めいじじだいには、シラスウナギをあつめてそだてる養殖ようしょくはじまりました。

土用どよううしべるのはなぜ?

 オランダからつたえられたとされるエレキテル(摩擦まさつ電気でんきこす機械きかい)を復元ふくげんするなど、江戸時代えどじだいのアイデアマンの平賀源内ひらがげんないが、なつにウナギを方法ほうほうみせひと相談そうだんされ、発案はつあんしたといわれています。

 土用どよう立春りっしゅん立夏りっか立秋りっしゅう立冬りっとうまえの、それぞれ18日間にちかんです。18にちには、えとの十二支じゅうにしられ、「うし」には「う」のものべるとからだによいというつたえがありました。そこで源内げんないは「本日ほんじつ土用丑どよううし」という宣伝せんでん発案はつあんしました。

 ほかに、大量注文たいりょうちゅうもんけたウナギが、「うし」につくいたかばきだけがいたまなかったといったせつもあります。

日本にっぽん世界一せかいいち消費国しょうひこくだって?!

 ヨーロッパにもウナギ料理りょうりはありますが、日本にっぽん世界せかい消費量しょうひりょうの7わりめています。

 消費量しょうひりょうをぐんとげているのは、かばきです。かばつくりは職人技しょくにんわざです。ほそくてぬるぬる、にょろにょろしたウナギは、目打めうちという道具どうぐあたましてまないたにとめつけ、背中せなかもしくははらをさき(ひらき)ます。いたときかたちととのうようにくしち(し)、きます。それぞれの技術ぎじゅつ習得しゅうとく時間じかんがかかることを「串打くしうち3ねんき5ねん一生いっしょう」といいます。

えっ、絶滅危惧種ぜつめつきぐしゅなの?

 環境省かんきょうしょうは2013ねんにニホンウナギを絶滅危惧ぜつめつきぐ1Bるい指定していしました。1Bるいは「ちか将来しょうらい野生やせいでの絶滅ぜつめつ危険きけんたかいもの」です。14ねんには国際自然保護連合こくさいしぜんほごれんごう(IUCN)でも絶滅危惧種ぜつめつきぐしゅ指定していされました。

 農林水産省のうりんすいさんしょう統計とうけいによると、天然てんねんウナギの漁獲量ぎょかくりょうはピークだった1961ねんの3387トンにたいし、いまや70トンです。養殖ようしょくをするにもシラスウナギが必要ひつようですが、日本にっぽん沿岸えんがんれるシラスウナギは60年代ねんだいの10ぶんの1以下いかりました。ぎや環境かんきょう変化へんか原因げんいんです。かわ護岸ごがん整備せいびされ、ウナギがかくれる場所ばしょもなくなりました。

 養殖場ようしょくじょう産卵さんらんさせ、たまごからウナギをやす「完全養殖かんぜんようしょく」の実現じつげん目指めざして研究けんきゅうすすめられています。一方いっぽうで、ウナギあじのナマズを開発かいはつするなど、かばきをあきらめられない日本人にっぽんじんのあくなき追究ついきゅうつづきます。とはいえ、ウナギをやす大量たいりょうべることはむずかしくなっています。

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