メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

詩の橋を渡って

生の隣に目を凝らす=和合亮一(詩人)

6月

 つまがさめざめ泣いている

 うすばかげろうみたいに澄んで

 さめざめ泣いているのです

 なぐさめようとするのだけれど

 どんなことばもみつからなくて

 「ゆうぐれどきは かえりたくなる/だれかがぼくを まつあそこへと/そこがどこだか しりはしないが」。じめじめした梅雨の合間の夕暮れの空に、ふと幼い頃が懐かしくなったり、愁いに満たされたりする。言葉にできない寂しさを覚える。池井昌樹の新詩集『未知』(思潮社)をめくる。「みずにうつった そらをわたって/あのひのように ゆめみるように/それがいつだか そこはどこだか/だれがまつのか ゆうぐれどきは」

 気ぜわしい日常の中で時に言葉は、意味を切り取ったり、簡単にまとめあげようとしたり、粗っぽく振る舞お…

この記事は有料記事です。

残り1003文字(全文1325文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 元徴用工訴訟 河野外相「原告は徴用された方ではない」
  2. ライフスタイル 仕事がデキる人はもれなく「習慣の奴隷」である ──『天才たちの日課』(GetNavi web)
  3. 福岡 大濠公園の池、元福岡銀頭取死亡 事故と事件で捜査
  4. 名古屋 BTSファン投稿巡り女子大に爆破予告メール
  5. 論プラス 元徴用工めぐる判決 日韓に刺さったとげ=論説委員・大貫智子

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです