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九州いきものがたり

~動物園の舞台裏~/8 コアラ ユーカリ調達に汗 「グルメ」のために自前栽培 /鹿児島

 ギコギコギコ……。突き抜けるような青空の下にユーカリの木を切るのこぎりの音だけが響いていた。平川動物公園(鹿児島市)から車で約10分のユーカリ畑。コアラの担当飼育員、永栄(えいえい)大樹さん(40)と望月京也さん(25)は黙々とユーカリを切っては軽トラックの荷台に積み込んだ。額に大粒の汗が浮かぶ。

 コアラは1984年に豪州から初来日。平川動物公園と多摩動物公園(東京)、東山動植物園(名古屋市)で飼育が始まり、ぬいぐるみのような容姿でたちまちブームになった。この年に発売されたコアラのイラストのチョコレート菓子が今日も売れ続けるなど根強い人気を誇っている。

 しかし、コアラの飼育で悩ましいのが餌のユーカリ代だ。コアラはユーカリの葉の柔らかい部分しか食べない「超グルメ」で1匹当たり年間1000本のユーカリの木を消費するとされる。しかも一匹ごとに好みが異なり、季節や年齢によっても食べる品種が変わるため複数種類をそろえておく必要がある。

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