- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷
JAXAにビデオメッセージ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、探査機はやぶさ2が到着した小惑星リュウグウについて、英ロックバンド「クイーン」のギタリストで天文学者でもあるブライアン・メイさんから自作のリュウグウの「立体視(3D)画像」が届いたと明らかにした。メイさんからは「これからもプロジェクトと協力していきたい」というビデオメッセージも一緒に届けられたという。
メイさんは、小惑星など地球へ衝突する恐れのある天体の観測などに取り組む活動に関心を持ち、その啓発活動である「アステロイド・デー(小惑星の日、6月30日)」の提唱者でもある。リュウグウは地球と火星の間の軌道にあり、地球へ近付くタイプの小惑星の一つ。このため、メイさんは、はやぶさ2のリュウグウ到着前からプロジェクトチームに、「リュウグウの画像が届いたら、可能なら送ってほしい」と連絡していた。
メイさんは、リュウグウの上空約40キロから撮影してJAXAが公開した画像と、その13分後に撮影した画像を使い、2枚合わせて見ると立体的に見える画像を作った。わずかな時間差で撮影した2枚の画像は、リュウグウを捉える角度がわずかにずれるため、並べて見ると3D画像が楽しめる。リュウグウの3D画像は初めて。メイさんはビデオで「もらった写真のコントラスト、時間差がちょうど良かったのでよくできた」と話した。
JAXAが公表したリュウグウの画像を見たメイさんがツイッターで「立体視画像を作るため10分違いで撮影した画像が見たい」とつぶやき、注目を集めていた。吉川真・はやぶさ2ミッションマネジャーは「世界的に有名な人物から関心を持ってもらい、プロジェクトチームは感激している。宇宙に関心のある人だけではなく、そうではない人にもはやぶさ2のことを知ってもらえるのではないか。科学的にもクレーターや岩が立体的に見えることは意義深い」と話した。【永山悦子】
時系列で見る
-
高度20キロを「ホームポジション」と呼ぶのはなぜ
990日前 -
リュウグウの表面、地球に落ちた隕石と異なる特徴
996日前動画あり -
「何も心配いらない」エンジン 生かされた次世代開発の技術
1011日前動画あり -
「まさか」科学的に意外だったリュウグウの姿
1012日前 -
往路100点の舞台裏 極めたミリ単位の制御
1017日前 -
人類未到の地で生まれる新たな「知」に期待 はや2記者が語る探査の見どころ
1018日前 -
往路完走、やったね リュウグウ到着 「ここから本番」着陸・岩石採取
1018日前 -
リュウグウ 予想よりも表面の凹凸が激しく
1018日前動画あり -
リュウグウ到着「これから人類未踏の探査に」
1018日前 -
ブライアン・メイさん自作リュウグウ3D画像
1018日前 -
変化に富むリュウグウ 探査本番へ
1018日前動画あり -
リュウグウ到着 壊れないエンジン求めて 観測後に着陸
1018日前 -
試料採取に先立つ「爆撃」物は何だろう?
1019日前 -
頑丈なエンジン追い求め リュウグウ到着
1019日前動画あり -
小惑星リュウグウに到着
1019日前動画あり -
27日午前にリュウグウ上空20キロに到着
1019日前 -
リュウグウ着陸の際のバランスの取り方は?
1020日前 -
地球に持ち帰ることができるリュウグウの物質の量は?
1021日前 -
27日午前にも小惑星リュウグウ到着
1021日前