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若松孝二とその時代

(4)奥田瑛二さんインタビュー 「気のおけない『兄貴』だった」

 連載企画「若松孝二とその時代」第4回は、長年にわたって若松孝二監督と親交のあった俳優兼監督の奥田瑛二さんに登場を願った。若松作品への出演はなかった奥田さんだが、東京・新宿のバーや地方の映画祭などで何度も顔を合わせた、いわば飲み仲間である。「ゼロ・ピクチュアズ」を中心に映画を製作する奥田さんは、「若松プロダクション」の若松監督に対して、独立プロの大先輩として以前から敬意を持っていたようだ。昨今、映画「64-ロクヨン-前編・後編」「世界から猫が消えたなら」「散り椿」など出演作が続く奥田さんに、独立プロの映画製作の話はもとより、夜の帳(とばり)でグラスを傾けあった亡き監督の知られざる一面を語ってもらった。【鈴木隆】

 --若松さんとはどんな付き合いでしたか?

 もう20年以上前からになります。新宿のある酒場で会うと、「オー!」「オー!」「(隣の席)空いてますか」「空いてるよ」「奥田君、こっちに座れよ」っていう感じで、何を話したかほとんど記憶にないくらいですが、会えば一緒に飲んでいました。夜の11時や0時になるとその店に有象無象が入ってきて、店の中が大騒ぎになる。けんかが始まっても、若松さんと2人で、そんな光景をニコニコしながら見ていました。僕にとっては…

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