分譲マンションを購入すると、誰もが輪番制で管理組合の役員を経験する。ノウハウも相談先もないまま、多額の積立金を動かす決断をし、苦情の対応を引き受けなければならない。不安を抱える役員を「迷える子羊」と表現する。
「同じ悩みを抱える人やアドバイスをしたい専門家とつながれる場を」。2016年、Q&Aサイト「みんなの管理組合」をネット上に開設した。質問の投稿や回答をする無料登録者は今春、1000人を超え、閲覧数は月約2万回に上る。
20代半ばで家業のペンキ屋を継ぐ。外壁の塗り替え工事を受注したマンションの理事会に出席するうちに、いびつな関係が見えてきた。住民をサポートするはずの管理会社が自社の利益を過剰に優先し、住民が不信を抱いても追及する知識や知恵がない--。「業者と対等に渡り合う手助けをしたい」と19年前、コンサルタント会社を設立し、ノウハウを蓄積した。
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