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三重・亀山の名阪衝突死

危険運転認定、懲役6年 制御困難な高速度 津地裁判決

 三重県亀山市の名阪国道(国道25号)で車を暴走させ、中央分離帯を飛び越えて対向のトラックの運転手を死なせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)に問われた同県四日市市の無職、小林俊博被告(28)の裁判員裁判で、津地裁(田中伸一裁判長)は28日、懲役6年(求刑・懲役8年)の判決を言い渡した。

     弁護側は、より刑の軽い同法の過失運転致死に当たると訴えたが、判決は退けた。

     判決によると、小林被告は2015年4月4日午前2時半ごろ、名阪国道上り線の追い越し車線を乗用車で走行中、左側のり面に乗り上げた弾みで中央分離帯を飛び越え、対向車線の大型トラックに衝突し、運転していた加藤友二さん(当時51歳)=和歌山県海南市=を全身打撲で死なせた。

     小林被告は法定速度60キロの2倍を超える時速123~127キロで運転し、左にハンドルを切ったため制御できなくなり滑走した。

     裁判では、危険運転致死適用の要件となる「車の制御が難しい高スピードでの走行」を認識しながらしていたかが争点になった。弁護側は「制御困難な速度ではなく、車の整備不良で異常な振動を感じ、焦って運転を誤った」と反論していた。

     判決は整備不良を否定した上で「実勢速度の平均は70キロ台後半~80キロ台後半であり、これを大きく超える今回の速度で走行すれば、わずかなミスで事故を起こす危険があると認識できた」と述べ、制御困難な高速度だったと認定した。その上で「無謀な運転に及んだ経緯に酌むべき点はない」と指摘した。

     名阪国道は亀山市と奈良県天理市を結ぶ73・3キロの無料の自動車専用道路。1963年着工で80年3月に全線開通した。急ピッチで工事が進められたため、急カーブや急勾配が続く。一部区間を除き最高速度は60キロに制限されているが、信号はなく標識も緑色で高速道路と間違われる。

     三重県警高速隊によると、16年までの10年間で名阪国道の死亡事故は48件(死者52人)。今年は27日までに4人が事故で死亡した。【森田采花】

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