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マレーシア

正男氏暗殺、女2人に事実上の死刑求刑

被告のドアン・ティ・フオン(右下)とシティ・アイシャ(左上)=クアラルンプール郊外のシャー・アラムで2017年11月30日午後3時40分、平野光芳撮影

 【ジャカルタ武内彩】マレーシアで昨年2月に起きた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の暗殺事件で、殺人罪に問われた女2人の裁判が28日、クアラルンプール近郊の高裁であり、検察側は2人に殺意があり殺人罪が立証できたとする意見陳述書を提出した。マレーシアの刑法では殺人罪は死刑と規定されており、事実上の死刑の求刑となった。裁判官は8月16日、無罪判決か公判続行かの判断を示す。

 殺人罪に問われたのは、ベトナム人のドアン・ティ・フオン(30)、インドネシア人のシティ・アイシャ(26)両被告。検察側は陳述書で「両被告は実行までに練習を重ねていた。何をすべきか分かっていた」と述べ、計画的犯行で殺人罪が立証されると主張した。

 両被告は「いたずらビデオの撮影に勧誘されただけで、殺害の意図はなかった」と殺意を否認しており、弁護側は27日も従来通り無罪を主張。これに対し陳述書は「被告らは、いたずらビデオの撮影ではなく、何をしているのか分かっていたと言える」と反論した。

 起訴状などによると、両被告は昨年2月13日、北朝鮮の指示役4人と共謀し、クアラルンプール国際空港第2ターミナルで金正男氏の目や顔に猛毒の神経剤VXを塗り、殺害したとされる。マレーシアは3審制で、高裁判決後も控訴裁への控訴、連邦裁(最高裁)への上告ができる。

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