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アメフット

“口封じ”明らかに 第三者委中間報告

日大アメフト部第三者委員会の中間報告について説明する勝丸充啓委員長(中央)=東京都内のホテルで2018年6月29日午後2時24分、佐々木順一撮影

 日本大がアメリカンフットボール部による悪質タックルの事実解明などを目的に設置した第三者委員会(委員長=勝丸充啓弁護士)が29日、東京都内で記者会見し、中間報告を公表した。内田正人前監督と井上奨(つとむ)元コーチの指示と認定し、日大の関係者や職員が選手らに指示を公にしないよう隠蔽(いんぺい)を図っていた新たな事実も明らかにした。

 第三者委は選手、指導者、関係者ら約70人から聞き取りをした。報告書によれば、井上氏は悪質タックルがあった5月6日の関西学院大との定期戦後の14日、日大三軒茶屋キャンパス(東京都世田谷区)に選手らを呼び出した。そこで待ち構えていた日大関係者が「タックルが故意に行われたものだと言えばバッシングを受けるよ」などと脅して「口封じ」を図った。関係者によると、この人物は内田氏に近いアメフット部OBの日大理事だが、口封じの意図は否定している。

 16日にも日大本部(同千代田区)で職員が数人のアメフット部員に、内田氏の指示を証言しないよう求めた。報告書は「もみ消しを図ろうとしたことは看過できない事実。部の再建は不当な圧力、介入を行った日大関係者が完全に排除された状態で行われなければならない」と指摘した。

 指示の認定は先月29日に公表された関東学生連盟の調査報告書とほぼ合致しているが、新たにタックル直後、井上氏が左横にいる内田氏に近寄り「やりましたね」と声を掛けると、内田氏は「おお」と応じたことも明らかになった。勝丸氏は「他の選手にも繰り返し、似たような指示が行われていた」と述べ、反則行為を伴う指示が日常的だった実態を明らかにした。

 今後、第三者委は運動部を統括する大塚吉兵衛学長らに聴取してガバナンス体制を検証するほか、再発防止策を講じる。最終報告書の提出は7月末となる。

 日大は「認定された事実関係を尊重し、これを真摯(しんし)に受け止める」とのコメントを発表した。【田原和宏、村上正、松本晃】

第三者委員会の中間報告書の骨子

・タックルは内田前監督と井上元コーチの指示

・2人は指導者の資質を欠き、極めて悪質。弁解は信用できない

・日大関係者が選手らに不当な圧力や口封じ

・部の再建は不当な介入をした日大関係者の影響力を排除して行う

・監督選考は外部を交えた公正、公平な委員会の設置を要望する

・選手、父母会、OB、関東学生連盟らが納得できる指導者を選んでほしい

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