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支局長からの手紙

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型絵染 /京都

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 着物や工芸品に模様などを染める時に用いられる「型絵染(かたえぞめ)」という技法があります。染料、顔料、墨などを使って和紙や布を染め上げます。最初の工程として型紙に描いた下絵の輪郭に沿って小刀で切り込みを入れます。最終的にはこの部分が白く浮かび上がり、力強い線と柔らかな色調の対比が魅力です。同時に、構図から染め終えるまで、いくつもの技が求められます。

 京都市左京区の日本画家、伊砂正幸さん(52)は型絵染の技法を用いて風景画などを描いています。万葉集が題材の作品が代表的で、企業のカレンダーや絵はがきなどに使われています。大伴家持が詠んだ歌の作品は水色の空と真っ白な雪のコントラストを大胆に表現し、梅が生き生きと咲く様を描いています。柿本人麻呂の歌では何重にも重なった尾根がどこまでも続くようです。万葉集の成立ははるか前ですが、伊砂さんの作品はどこか…

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