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『ウォーターゲーム』 著者・吉田修一さん

 ◆吉田修一(よしだ・しゅういち)さん

 (幻冬舎・1728円)

 産業スパイの主人公「鷹(たか)野(の)一彦」が活躍する著者の人気シリーズの3作目。ダム爆破事件を発端に、水道事業利権を巡る国際的な陰謀に鷹野たちが挑む。「これまでになく『面白さ』を意識して、振り切って書いた」という語り口は疾走感にあふれ、息もつかせない。「非日常のこれぞフィクションという作品だからこそ、表現できたリアルさがある」と手応えを口にする。

 日本の山間部でダムが爆破されて崩壊し、下流で大きな被害が出た。背後には、水道民営化と利権形成をもくろむ国内外の勢力による駆け引きがあった。更なる爆破を阻止すべく、スパイ組織「AN通信」の鷹野や部下・田岡らが、中央アジアと日本を行き来して暗躍する。新聞記者の九条、情報屋でヒロインのアヤコら登場人物の思惑が複雑に絡む。だまし合いや裏切りの応酬で先が読めない展開だ。

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