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賢い選択

抗菌薬、適正使用を

抗菌薬の処方が必要かどうかグラム染色の結果を聞く親子=奈良県橿原市のまえだ耳鼻咽喉科クリニックで(同クリニック提供)

 「風邪」や中耳炎、胃腸炎を訴える患者に出されることが多い抗菌薬。原因がウイルス性だと効果がないばかりか、副作用で健康を損ねたり、薬が効かない耐性菌を出現させたりとデメリットもある。大人から子どもまで使うからこそ、確かな根拠に基づき賢く選びたい抗菌薬の適正使用についてまとめた。【渡辺諒】

 「細菌はいませんでしたよ」。まえだ耳鼻咽喉(いんこう)科クリニック(奈良県橿原市)では、鼻水や鼻づまりなど細菌感染が疑われる患者に対し、「グラム染色」という細菌を調べる検査をしてから治療法や薬の種類を決めている。この取り組みを始めてから、100人当たりの抗菌薬処方件数が、2017年はピークだった06年の7分の1以下に減った。

 風邪や中耳炎の患者に対し、内科や小児科、耳鼻咽喉科で抗菌薬が出されるケースは多い。外来診療で6割の患者に処方されたとする京都大チームの調査結果もある。抗菌薬の適正使用を広めようと、厚生労働省は17年に手引を作成した。6歳以上の風邪の患者に対し、鼻水だけがひどい場合や、痛みが特にひどい喉から細菌が検出された一部のケースを除き、「抗菌薬の使用は不必要」としている。

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