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特集ワイド

悲劇の革命家「復活」の謎 「米帝」消えた労働新聞

画報「朝鮮」4月号に掲載された「南北朝鮮連席会議」参加者らの集合写真

 「悲劇の革命家」が歴史の闇からよみがえった? 朝鮮戦争の最中、粛清された北朝鮮の元副首相兼外相、朴(パク)憲永(ホニョン)の写真が平壌(ピョンヤン)で出たグラフ誌に登場したのだ。金日成(キムイルソン)主席最大のライバルで、その映像は徹底して消されてきたはずだった。急速に進む南北融和ムードと関係があるのか、謎めいた背景を追った。(一部敬称略)【鈴木琢磨】

 暑い。少し歩くだけで汗が噴き出る。6月25日の昼下がり、在日の詩人、金時鐘(キムシジョン)さんに会った。89歳。住まいのある奈良県生駒市の喫茶店につえをついてやってきた。「そうか、今日は朝鮮戦争の始まった日(1950年)やったなあ。あの日も暑うてな。泉北(南大阪)へ向かう駅のコンコースで大見出しの号外で知った。恥ずかしいけど、感動した。これで南朝鮮にいる反共の殺りく者どもが一掃されると思って。稚拙にいちずな私だった」。コーヒーを飲んでひと息つき、私は携えてきた画報「朝鮮」(朝鮮画報社)4月号をお見せした。「ここに朴憲永が写っていますよ」。詩人はぎょろりと目を見開いた。

 それは48年4月19日から平壌で開かれた「南北朝鮮連席会議」70周年特集のなかの一枚である。日本の敗戦で朝鮮半島は解放されるが、38度線を境にして北はソ連、南は米国の軍政が敷かれる。そして南のみの単独政府樹立の動きが明らかになるや、56の南北の政党・社会団体代表が統一政府樹立を討議するため平壌に集った。北には若き金日成、すでに越北していた南朝鮮労働党(南労党)を結成した朴憲永ら、南からは著名な民…

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