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八十八霊場巡り

青森・油川地区の僧侶が昭和初期開山 住民ら130人健康祈る /青森

 青森市・油川地区の山に四国八十八カ所霊場の本尊を模した88体の石仏群がある。「青森四国八十八カ所」と呼ばれるこの霊場は、昭和初期に青森にたどり着いた僧侶が開いたもので、約85年が過ぎた今も地元の人々の信仰に支えられている。住民らでつくる「油川コミュニティ協議会」が1日、霊場をめぐるツアーを企画し、参加した約130人が、家内安全や健康を祈りながら約3時間かけて約8キロの山道を歩いた。【岩崎歩】

     霊場巡りの出発点は、山のふもとにある「修験道信道院」(同市羽白野木和)。伊藤信教住職によると、この油川地区に八十八カ所霊場が開山したのは1933(昭和8)年9月。九州出身の僧侶で、地元住民らと信道院を開院した初代住職の萩原信道氏(故人)が提案したことに始まる。

     萩原氏は幼少期に病気がちだったが、親の熱心な祈願や自身の仏教への信仰心もあり、回復。僧侶になった後、四国で八十八カ所霊場を巡礼し、信仰を広めたいと北海道を回った後、青森にたどり着いた。そこで、青森にも八十八カ所霊場を開山しようと住民らに提案し、信者が資金集めに奔走。88体の石仏を寄進したという。

     伊藤住職は「当時は四国に行って帰ってくるには約2カ月もかかった。巡礼に行けなかった多くの青森の人がお参りに来たのでしょう」と話す。今も地元の住民らがお参りするといい、「当時の思いが今も受け継がれている」(伊藤住職)という。

     2012年から霊場巡りを企画している同会代表の葛西清悦さん(70)によると、今年は初めて参加者が100人を超えた。葛西さんは「油川の宝を後世にも残したい。歩きながら先人の知恵や思いを若い人にも受け継ぐことができれば」と話す。何度も訪れているという青森市の山口幸子さん(81)は「家族や仲間の健康を祈るため。こうして毎年歩けるのは、元気でいることができているから」と話していた。

     県内には他にも同様の八十八カ所霊場がある。

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