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コアラ

ユーカリ毒味の訳 識別味覚が進化、解毒酵素多く

木の上で眠る野生のコアラ=オーストラリア・ビクトリア州で2017年10月、早川卓志特定助教提供

豪・国際チーム、全遺伝情報を解読し、分かる

 オーストラリア固有の有袋類コアラの全遺伝情報(ゲノム)を、オーストラリア博物館が指揮する国際チームが解読した。主食で有毒なユーカリを識別する味覚・嗅覚が進化し、解毒できる酵素の種類が他の哺乳類に比べて多いことがわかった。成果は3日、英科学誌ネイチャー・ジェネティクスの電子版に掲載される。

 コアラは生活の大半を樹上で過ごし、1日20時間以上も眠る。毒があるユーカリの葉を食べるが、詳しい生態はわかっていない。

 今回の解析で、味を感じる「味覚受容体」のうち、苦みを感じる「苦味受容体」の遺伝子が24種類と、他の有袋類に比べ多かった。苦味受容体遺伝子の種類が多いほど多様な毒性を感じられる。コアラは食事の際、ユーカリの葉を選ぶようなしぐさをするため、味覚や嗅覚で毒性の強さを識別できると推測されていたが、遺伝子解析で裏付けられた。

 また、他の哺乳類に比べ毒を分解する「解毒代謝酵素」が多いことも判明。コアラは離乳期に母親の糞(ふん)を食べてユーカリを分解できる腸内細菌を受け継ぐが、コアラ自身もユーカリの消化機能を備えていることになる。

 味覚解析をした京都大霊長類研究所の早川卓志特定助教は「苦味受容体遺伝子がどのようにユーカリの成分を感じ取り、コアラがどう反応するのかを調べたい」と話す。

 有袋類のゲノム解析はアメリカ大陸のオポッサムやオーストラリアのタスマニアデビル、ワラビーでも行われている。【菅沼舞】

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