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ともに・2020バリアーゼロ社会へ

アプリ持ち車椅子 バリアフリー、伊勢崎興陽高生調査 /群馬

道がガタガタ/店員さん応対親切

 県立伊勢崎興陽高校の生徒たちが3日、車椅子のバリアフリー情報を共有するスマートフォン(スマホ)アプリ「WheeLog!」(ウィーログ)を使い、地域のバリアフリーの実態を調べた。実際に車椅子に乗って学校の半径約2キロ圏内を歩き回り、道路や店舗、公共施設などで段差の有無やトイレの使いやすさなどを調べ、分かったことをさっそくアプリに投稿した。【鈴木敦子】

     「ウィーログ」は、難病を患い車椅子を利用しているNPO法人PADM(遠位型ミオパチー患者会)代表の織田友理子さん=千葉県=が発案し、島根大の研究者らが開発したアプリ。昨年5月に運用が始まり、既に1万1000件超の情報が投稿されている。情報を共有することで、車椅子やベビーカーを使う人たちの外出を助ける狙いがある。

     大勢の人で一斉に投稿する調査はこれまでに沖縄と都内で実施され、今回が3回目。高校生を対象にしたのは初めてという。

     この日は福祉系列の2年生33人が9班に分かれ、車椅子に乗って、約1時間半、高校の周辺を歩き回った。調査にあたり、織田さんは「段差が4・5センチ以上あると、車椅子で乗り越えられない。別の道を選んでほしい」と呼びかけた。

     ある班は漫画喫茶や伊勢崎市役所の多目的トイレを調査した。出入り口の広さを確認し、中で回転できるか試した。市役所のエレベーターでは、「真っすぐ入らないと、乗れない」と焦った様子で車椅子の傾きを修正したり、途中の道路で斜面にハンドルが取られそうになったりする場面も。加藤愛望(まなみ)さん(16)は「思った以上に道がガタガタで段差がある」と話した。

     その後、教室に戻って各班がアプリに投稿した内容や感想を発表した。商店街やスーパーを見て回った諏合里奈さん(17)は「支払いの時、店員さんが車椅子の目線の高さまで手を伸ばしてくれた」と報告した。

     織田さんは「車椅子ユーザーにとって、初めて行く場所は不安だらけ。情報があれば、行ってみたいなと思える。情報は人を幸せにできる」と強調。「心のバリアフリーが1番大事。町で困っていそうな人を見かけたら、『何かお手伝いできることありませんか?』と聞くことで、バリアを解消できる」と訴えた。

     授業を担当した中山見知子教諭は「生徒にとって、自分の投稿が人の役に立つという経験はうれしいもの。バリアフリーの視点を養う力にもなる」と話した。

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