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大阪市発注の上水道工事で、最初に掘削した土の一部を埋め戻し材として再び使えば工事費が抑えられるのに、全く再利用されていないことが、市への取材で分かった。施工業者は掘削土を埋め戻せるか現場で試験をする決まりだが、複数の業者は取材に「再利用できないよう試験を故意に偽装し、利益を水増ししていた」と明かす。近年は市への再利用の報告は一件もなく、年間工事費が数億円過大だった可能性がある。
水道管を埋設して土を埋め戻す際、地下水が多く含まれた掘削土を使うと、地盤が弱くなる問題がある。市は掘削土の水分量を試験で調べ、再利用できない場合、値段が高い石灰入りの改良土を使うよう定めている。
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