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特集ワイド

高齢者の労働力「宝物」 年金支給先送り、少子化時代の「定年後」 働きぶり、成果に見合う賃金を

人生100年時代──。「定年後」をどう生きるかが、ますます重要になる。政府や企業は対応できるのか

 「定年後」の暮らしを想像してほしい。かつて「定年退職者」といえば「悠々自適」という印象が強かった。だが今や年金支給は先送りされ、定年後も働かなければ「食べていけない時代」となった。高齢者の現実と向き合うと共に対応策を探った。【鈴木美穂】

 「人生100年なんて勘弁してほしい。80歳まで生活が維持できるか心配。少なくとも75歳までは働かないと生活は破綻するでしょうね」。東京都内のタクシー会社に勤務する男性(64)の表情は浮かない。口にするのは将来への不安だ。「内勤とはいえ、深夜勤務はきつい。それに家賃や光熱費は変わらず支払うのに、給与は定年(62歳)時と比べ年額100万円減なんです……」。賃貸住宅に無職の妻(62)と暮らす。子どもはいない。

 波乱の人生を送ってきた。郷里で父の会社を継ぎ社長となったが、30代で事業破綻。その後、家庭を築いてきた女性とは離別し、39歳の時に上京した。半年間はパートで食いつなぎ、今とは別のタクシー会社に就職した。6年働いたが突然「本日で解雇する」と告げられた。畑違いの仕事を経て、54歳で現在の会社に転職。休日返上で働き、運行管理者試験にも合格、課長職に昇進した。

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