メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

地域団体「きないやせきぜん」

いつまでも島で暮らそう 高齢者の困りごと解決へ発足 今治・関前諸島 /愛媛

「高齢者が住み慣れた島に住み続けることができるように」と活動内容を話し合う「きないやせきぜん」のメンバー=同団体提供

 「きないやせきぜん」(関前においでなさい)。地元を代表する言葉を名前に持つ地域団体が今治市・関前諸島に生まれた。過疎高齢化に手をこまねかず、「高齢者の困りごとに応じ、住み続けやすい島づくり」を目指す。島で育った人、地域おこし協力隊員として移り住んだ人たちが手を組み、8月中にはNPO法人化の見通し。島を元気にするため、さまざまな交流事業も試みる。

     関前諸島の岡村、大下(おおげ)、小大下(こおげ)の三つの有人島の人口は5月末で398人。うち、14歳以下は7人、65歳以上は286人で、高齢化率は71%を超えた。

     地元では1994年に地域通貨「だんだん」が県内のさきがけとして導入され、みかん山の送迎や買い物の手伝いなど生活に必要なサービスをチップと交換するなど助け合いの習慣が息づく。子どもたちや高齢者が集える「ふれあいサロン きないや」も10年以上運営されており、こうした経験を「きないやせきぜん」に生かす。

     理事長には2012年に地域おこし協力隊員として岡村島に移住した成田晶彦さん(49)、副理事長には元関前連合自治会長で「ふれあいサロン」の運営にも携わってきた岡部紘一さん(79)、昨春から地域おこし協力隊員として妻、2人の幼児と住む今里拓哉さん(40)が就く。

     東京都出身の成田さんは「島に住みたい」と協力隊員に応募し、14年に空き家を改装してカフェをオープン。その年の秋、やはり協力隊員だった紫乃さん(45)と島の氏神「姫子島神社」で「島民では36年ぶり」の結婚式を挙げた。「全員と顔見知りになれる」と島の魅力を語り、ロバやヤギを飼うだけでなく、電気工事士やフォークリフト運転などの免許・資格を生かして「困ったこと」の相談にも応じてきた。地域団体でも空き家の整備や墓地の草刈りなど「困ったことを相談しやすい窓口」となって「住み続けやすい島づくり」を進めたいという。岡村港周辺でサイクリストらが宿泊できる施設作りや、耕作放棄地などで増える竹を資源として生かすための「竹炭作りワークショップ」、島の美しい景観を広く知ってもらうための地域プロモーション映像作りなど、魅力を高めるための交流活動も予定している。

     岡部さんは「ボランティア活動など、『何かをして役に立ちたい』という住民は関前に多い。組織としてしっかり意識づけできると、活動は必ず長続きする」と期待を込めている。【松倉展人】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 大リーグ 大谷、再戦で成長の跡 対バーランダー
    2. LGBT 「生産性なし」自民・杉田議員の寄稿が炎上
    3. 皇室 眞子さま、ブラジルで日系人と交流
    4. 共同通信世論調査 政権の豪雨対応「評価せず」62%
    5. 訃報 松本龍さん67歳=元民主党衆院議員、元復興担当相

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]