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自然現象、古文書で解読 気候変動や災害の研究に生かす

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 昔の人々が書き残した古文書や絵図などから当時の自然現象を最新の科学で読み解き、気候変動や災害などの研究に生かす動きが広がっている。文理の壁を越えた研究者の協力で、現代の私たちの生活にも役立つ知識や経験が明らかになってきた。【阿部周一、渡辺諒】

 ●降水量の変化推定

 総合地球環境学研究所(京都市)の中塚武教授らは、遺跡から出土した古い木材から得たデータに古文書の記載を組み合わせ、降水量や気温がどう変動したかを調べている。

 まず保存状態の良い木材を見つけ、そこに含まれる通常の酸素(酸素16)と、それよりやや重い酸素18の比(酸素同位体比)を測定する。晴れの日が続けば、葉から水がたくさん蒸散されて同位体比は大きくなり、雨の日が続けば小さくなる。年輪ごとの同位体比によって、その夏が多雨だったか少雨だったかが1年ごとに分かる。木材は3000年近くさかのぼれる長所がある一方、日単位の細かな情報は読み取れない。

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