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劇団「シアターキューブリック」(東京都墨田区)が7月14日から銚子電鉄(千葉県銚子市)で上演するローカル鉄道演劇「銚電スリーナイン~Return to the Roots~」。これまで裏方として支えてきたママさん女優が列車内で上演されるスリーナインシリーズの「初舞台」を踏む。【米田堅持】
けいこの合間に銚子市内を回って運営や告知の協力を依頼するなど奔走を続ける奥山静香さん(39)。奥山さんは山形県新庄市出身で、大学入学とともに演劇の世界をめざして上京した。舞台女優の多くは、若いときにしかできない役を演じようとするあまり、結婚や出産の時期に悩む人が多いという。奥山さんは、演劇を始めた当初から幅広い年代の役柄を演じてきたこともあって「ヒロイン役より、早く子どもがほしかったし、地に足の着いた人生経験を積んで、厚みのある母親役もできる幅の広い女優になりたい」と考え、24歳で結婚し翌年に長男を産んだ。
しかし、それまで24時間自分の時間だった世界が一変する育児の現実は想像以上に厳しかった。「子どもはかわいいけど手がかかる。子どものために24時間費やしていると自分を見失ったような気がした。子どものことは全部自分でやらないといけないと思い込んでいた」と語る。
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