オランダ

シーボルト「お抱え」絵師のびょうぶ、見つかる

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川原慶賀が長崎湾の風景を描いたびょうぶ。「カメラを持たない写真家」とも呼ばれる精緻な描写で停泊する中国船なども描いている=Rene Gerritsen撮影、オランダ・ライデン国立民族学博物館提供
川原慶賀が長崎湾の風景を描いたびょうぶ。「カメラを持たない写真家」とも呼ばれる精緻な描写で停泊する中国船なども描いている=Rene Gerritsen撮影、オランダ・ライデン国立民族学博物館提供

川原慶賀が長崎湾描く ライデン国立民族学博物館発表

 【ブリュッセル八田浩輔】オランダのライデン国立民族学博物館は4日、江戸時代末期に長崎・出島に出入りを許されていた日本人絵師、川原慶賀が長崎湾を描いたびょうぶがオランダ国内で見つかったと発表した。慶賀はオランダ商館のドイツ人医師シーボルトらの依頼で精緻な風俗画や動植物の絵を多く残したことで知られるが、びょうぶは唯一の作品だという。5日から同博物館で展示される。

 八曲全面に出島や停泊中の中国船などを含む長崎湾の全景が描かれたびょうぶは高さ171センチ、横470センチ。発表によると、長崎湾に一度だけ航海したオランダ船が描かれていることなどから、1836年ごろの作品と推測され、出島の裕福な住民に制作を依頼されたとみられるという。500点以上の慶賀作品を所蔵する同博物館は、きめ細かい描写から絵師としての慶賀を「カメラを持たない写真家」と例える。

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