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大飯原発控訴審

名古屋高裁金沢支部の判決要旨

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを周辺住民らが求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部は4日、差し止めを認めた1審・福井地裁判決を取り消し、住民側の請求を棄却した。判決要旨は次の通り。

◇判断基準

 原発設備に事故を起こす欠陥があり、放射性物質の異常な放出を招く危険がある場合は、人格権を侵害するとして運転差し止めを請求できる。わが国の法制度は、原子力発電を一律に有害危険なものとして禁止せず、重大事故が生じて放射性物質が異常に放出される危険などに適切に対処すべく管理・統制されていれば、認めている。原発の運転に伴う本質的・内在的な危険があるからといって、それ自体で人格権を侵害するとはいえない。福島原発事故の深刻な被害の現状に照らし、わが国のとるべき道として原子力発電そのものを廃止・禁止することは大いに可能であろうが、その当否の判断は司法の役割を超え、国民世論として幅広く議論され立法府や行政府の政治的な判断に委ねられるべき事柄だ。

 原発の具体的危険性を判断する際に検討すべきは、想定される自然災害に耐えられる十分な機能を有し、重大事故の発生を防ぐ必要な措置が講じられているか否かだ。すなわち、危険性が社会通念上無視しうる程度にまで管理・統制されているかどうかだ。原子炉等規制法の下、高度の専門的知識と高い独立性を持った原子力規制委員会が、安全性に関する具体的審査基準を制定し、原発の設置や変更の許可申請の際に、基準適合性について科…

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