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オウム事件

教団元代表の松本智津夫死刑囚の刑を執行

松本智津夫死刑囚

 法務省は6日、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した教団元代表、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)の刑を執行した。2006年9月の死刑確定から11年10カ月。日本社会を大きく揺るがし、裁判で「首謀者」と認定された教祖の刑執行は平成の事件史に刻まれる節目となる。

 松本死刑囚は1955年に熊本県で生まれ、84年にオウム真理教の前身「オウム神仙の会」を設立。ヨガ修業や「超能力」をうたい信者を集めた。

 90年には、松本死刑囚自身や信徒が衆院選に立候補したが、いずれも落選。信徒の脱会や高額な「お布施」の支払いなどを巡ってトラブルが相次ぎ、社会的な批判を浴びた。

 95年に地下鉄サリン事件発生を受け、警視庁は山梨県上九一色村(当時)の教団施設を強制捜査し、松本死刑囚を逮捕。松本死刑囚は地下鉄サリン事件のほか、坂本堤弁護士一家殺害事件や松本サリン事件でも起訴され、計13事件で殺人罪などに問われた。

 96年に始まった東京地裁の公判では無罪を主張したが、04年に死刑判決を受けた。その後、弁護団が「(松本死刑囚と)意思疎通ができない」ことを理由として提出期限までに控訴趣意書を出さなかったため、東京高裁は06年に控訴棄却を決定。最高裁も高裁決定を支持し、同年中に死刑が確定した。

 教団による一連の事件の刑事裁判は、18年1月に終結。法務省は3月、東京拘置所に収監していた死刑囚13人のうち松本死刑囚らを除く7人を別の拘置所や拘置支所に移送していた。

 松本死刑囚以外の複数の死刑囚についても6日中に執行するとみられる。【和田武士】

オウム真理教

 1984年に松本智津夫死刑囚が設立した「オウム神仙の会」が前身。87年に名称を変え、89年に宗教法人となった。坂本堤弁護士一家殺害事件(89年)、松本サリン事件(94年)、地下鉄サリン事件(95年)など一連の事件では、計29人(刑事裁判上の認定は計27人)が死亡、6500人以上が負傷した。教団幹部らが相次いで逮捕され、死刑13人▽無期懲役6人▽有期懲役81人▽執行猶予付き87人▽罰金3人▽無罪2人--が確定。東京地裁は95年に宗教法人の解散を命令した。教団は2000年に「アレフ」と改称、07年に「ひかりの輪」が分派した。公安調査庁によると、15年以降にアレフから新たに1グループが分派した。

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