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オウム事件

「松本死刑囚ら7人死刑執行」法務省が発表

報道陣に囲まれながら首相官邸に入る上川陽子法相=2018年7月6日午前8時47分、渡部直樹撮影

 法務省は6日午前、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した教団元代表、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)=東京拘置所=ら7人の刑を同日執行したと発表した。2006年9月の死刑確定から約11年10カ月。日本社会を大きく揺るがした教祖と元教団幹部らの刑執行は、平成の事件史に刻まれる節目となる。

 一連の事件では松本死刑囚のほか、教団元幹部12人の死刑が確定。同日は松本死刑囚のほか、早川紀代秀(68)=福岡拘置所▽井上嘉浩(48)=大阪拘置所▽新実智光(54)=同▽土谷正実(53)=東京拘置所▽中川智正(55)=広島拘置所▽遠藤誠一(58)=東京拘置所--の6死刑囚(09~11年に死刑確定、確定順)の刑も執行された。

 上川陽子法相は前回の法相在任期間(14年10月~15年10月)を含めて計10人の死刑執行を命じたことになる。また、一度の命令で7人を執行するのは、1993年に死刑執行が再開されて以降最も多い。

 オウム事件の確定死刑囚13人は坂本堤弁護士一家殺害、松本・地下鉄両サリンの3事件のいずれかに関与。全員が東京拘置所に収容されていたが、法務省は今年3月、一連の事件の刑事裁判が同1月に全て終結したため、松本死刑囚らを除く7人を他5カ所の拘置施設に移送し、執行の対象や時期を検討していた。

 松本死刑囚は55年に熊本県八代市で生まれた。84年にオウム真理教の前身「オウム神仙の会」を設立し、ヨガ修行や「超能力」をうたい信者を集めた。90年には信徒とともに衆院選に立候補したが、全員落選。信徒の脱会や高額な「お布施」の支払いなどを巡ってトラブルが相次ぎ、社会的な批判を浴びた。

 95年3月に地下鉄サリン事件が発生。警視庁は同5月、山梨県上九一色村(現富士河口湖町)にあった教団施設の強制捜査に乗り出した。同施設で逮捕された松本死刑囚は同事件や坂本弁護士一家殺害事件、松本サリン事件など計17事件で殺人罪などに問われた。

 96年に東京地裁で始まった公判では「弟子が事件を起こした」とほぼ全ての事件で無罪を主張。検察側は審理迅速化のため、比較的軽微な4事件の起訴を取り消すなどした。04年の判決は、松本死刑囚が13事件を指示したと認定。事件の動機を「武装化で教団の勢力拡大を図ろうとし、救済の名の下に日本国を支配して王になることを空想した」と指摘し、「空想虚言に基づいて多数の生命を奪った犯罪は愚かであさましく、極限の非難に値する」として死刑を言い渡した。

 松本死刑囚側は控訴したが、控訴審の弁護団が「(松本死刑囚と)意思疎通ができない」として提出期限までに東京高裁に控訴趣意書を出さず、高裁は06年3月に控訴棄却を決定。最高裁も同9月に高裁決定を支持し、死刑が確定した。その後3度の再審請求はいずれも退けられている。【和田武士】

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